トライアスロン大会の制限時間やレベル

トライアスロンの大会にもマラソン大会などと同じように制限時間があり、それに間に合わない場合はそれ以降のレースを続けることが出来なくなります。

もちろん、その基準は大会により大きく異なる場合が多いので初心者の方は制限時間が緩いか、そもそも制限時間が無い大会を選ぶことが必要となります。

また、トライアスロン競技はオリンピックにも採用されるほど、世界各地で行われているためトップ選手は非常に速いタイムでゴールします。

そうなれば初心者の方とのタイム差も相当開くことになりますので、自分がどのくらいのレベルなのか把握するのも難しいかもしれません。

ここでは各種大会により制限時間がどのくらいなのか、また選手全体のタイムがどのくらいなのかをご紹介したいと思います。

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主なトライアスロン大会の制限時間

日本には全国各地で沢山のトライアスロン大会が行われております。

その距離や規模は様々で、エリート選手が出るような大会もあれば初心者の方を対象とした大会なども行われているところもあります。

フルマラソンでは制限時間が2時間40分の大会があれば、東京マラソンのように7時間まで走れる大会もあります。

トライアスロンではさすがに7時間はありませんが、制限時間が緩い大会などは各地で行われております。

まずは51.5kmでの主要大会の制限時間をまとめてみました。

大会名 スイムフィニッシュ バイクフィニッシュ ゴール
石垣島トライアスロン 50分 3時間40分 5時間
南紀白浜トライアスロン 50分 3時間 4時間30分
びわ湖トライアスロン 50分 3時間 4時間
みなと酒田トライアスロン 60分 3時間 4時間
大阪トライアスロン舞洲 50分 2時間45分 4時間
野尻湖トライアスロン 60分 3時間 4時間30分
長良川国際トライアスロン 50分 2時間45分 4時間
村上・笹川流れトライアスロン 60分 2時間40分 4時間

*バイクフィニッシュはスイムとバイクのタイムの合計時間です。

上記は各地域を代表する大会でもあるので、制限時間はやや厳しいと感じるかもしれません。

この他にも沢山の大会があるので、もっと探せば制限時間の緩い大会はあると思います。

ただ、今後トライアスロンを続けていこうと思うなら、このくらいの制限時間はクリアしていかなければなりません。

制限時間で完走するペースとは

上記でご紹介したトライアスロン大会の制限時間として多いのは、スイム50分・バイクフィニッシュ3時間・ゴール4時間となります。

では、このタイムをギリギリでそれぞれの関門時間を通過するには、各種目どのくらいのペースで進めばいいのか一覧にしてみました。

スイム

距離 1500m 500m 200m 50m
タイム 50分 16分40秒 6分40秒 1分40秒

スイム→バイクのトランジション 10分

バイク

距離 40km 10km 5km 1km
タイム 2時間 30分 15分 3分
スピード 時速20km

バイク→ランのトランジション 5分

距離 10km 5km 1km
タイム 55分 27分30秒 5分30秒

計算の都合上、各トランジション(着替え)を10分と5分で設定してみましたが、こうしてみるとギリギリで通過した場合はランが相当厳しくなります。

ですのでスイムとバイクで少し貯金を作っておかなければ、最終ゴールの制限時間に間に合わない可能性が高いです。

そこで、スイムとバイクのタイムを少し修正すると下記の通りとなります。

スイム T1 バイク T2 ラン 合計タイム
種目毎のタイム 45分 8分 1時間50分 5分 72分 4時間
ペースや目安 1:30/50m 時速21.8km 7:12/km

まずはスイムの時間を5分短縮して45分にすると、50mのタイムが1分30秒になりますが、これは何とかクリアできるでしょう。

スイムからバイクのトランジション(T1)を最初の10分から8分にしてみました。

そして、バイクのタイムを2時間から1時間50分に短縮すると、時速が20kmから21.8kmに上がりますので、ここで何とか頑張りましょう。

バイクからランのトランジション(T2)は、そのままの5分です。

このような調整をすると、ランの10kmを72分かけて走ることが出来ます。

これは1キロ当たりのペースすると、7分12秒ですので途中で少し歩いても何とか完走できるのではないでしょうか。

優勝選手・一般参加者のタイムはどのくらい?

先ほどはトライアスロン大会の51.5kmの制限時間は4時間が多いと書きましたが、他の選手たちはどのくらいのタイムで完走しているのでしょうか。

ちなみに2016年の日本選手権の優勝タイムは、なんと男子は1時間52分で、女子は2時間3分でした。

これは驚異的なタイムですが、2016年リオデジャネイロオリンピックでの優勝タイムはそれぞれ、1時間45分と1時間52分でしたのでまだまだ世界との差はあるようです。

では一般参加者の方のレースでのタイムはどのくらいになるでしょうか。

まずは、2016年の村上・笹川流れトライアスロンのタイム分布を見てみましょう。

タイム 男子 女子 合計
2時間00分~2時間30分 103人 5人 108人
2時間30分~3時間00分 279人 43人 322人
3時間00分~3時間30分 167人 44人 211人
3時間30分~4時間00分 44人 14人 58人
593人 106人 699人

上記の分布を見ると全体では2時間30分から3時間の間が多いですが、女子の場合はわずかに3時間を超える選手が多くなるようです。

ちなみに全選手の平均タイムは2時間54分48秒となりましたので、これからトライアスロンを始める方が目標にするには当面は3時間がいいのかもしれません。

尚、全選手の中間順位から前後30人の各種目の平均タイムは下記の通りとなります。

スイム バイク ラン 合計
タイム 33分16秒 1時間23分16秒 57分19秒 2時間53分51秒
ペースや目安 66秒/50m 28.8km/h 5分43秒/1km

先ほどは4時間以内で完走するためのペース設定を考えましたが、もし3時間を切るならこのくらいのペースが必要だということです。

ロングトライアスロンの制限時間

オリンピックディスタンス(51.5km)は多少コースに特徴があっても、まずは3時間を目標にしておくことを考えましょうと書きました。

そして、トライアスロンにも当然ながら距離の長いレースもいくつかあり、日本国内でも各地で行われております。

そのロングレースの制限時間をいくつかご紹介します。

スイムF バイクF ラン ゴール
五島長崎国際トライアスロン 距離 3.8km 180.2km 42.2km 226.2km
制限時間 2時間20分 10時間 15時間
佐渡国際トライアスロン 距離 3.8km 190km 42.2km 236km
制限時間 2時間30分 10時間30分 15時間30分
宮古島トライアスロン 距離 3km 157km 42.195km 202.195km
制限時間 8時間20分 13時間30分
皆生トライアスロン 距離 3km 140km 42.195km 185.195km
制限時間 2時間 8時間30分 14時間30分

*スイムFはスイムフィニッシュ時点での制限時間で、バイクFはバイクフィニッシュ時点での制限時間です。

ロングトライアスロンの完走ペース

距離の長いトライアスロンレースは制限時間が15時間ほどになるので、丸1日の間ずっと動き続けていなければなりません。

これはもうただ単にペースを計算するだけではなく、しっかりと完走するんだという相当強い意志がないと完走できません。

とはいえ、ある程度の目安は必要になりますので、それぞれの種目毎のペースを計算してみましょう。

まず五島長崎国際トライアスロンですが、これはアイアンマンレースと全く同じ距離となっております。

スイム バイク ラン
制限時間 2時間20分 7時間40分 5時間
ペースや目安 1分50秒/50m 23.5km/h 7分06秒/km

長崎国際の制限時間をそのままペースにするとスイムは50mを1分50秒のペースで、バイクは時速23.5キロ、ランは1キロ当たり7分6秒ということになります。

ロングレースの場合はコースの難易度がタイムを左右するので、上り下りが多かったりカーブが多いコースではタイムが伸びない結果にもなります。

その上でバイクの時速23キロ台というは少し厳しいと思われますので、スイムで30分くらいの貯金は欲しいでしょう。

またラストのランがキロ7分ペースというのは、10時間後に走り始めると考えれば結構厳しいタイムです。

ですので、長崎国際に出るのであればいかにスイムで貯金を作るかが完走の分かれ道になるでしょう。

まとめ

トライアスロン大会には様々な距離がありますが、それぞれに制限時間が設定されておりますので、完走するにはそれなりの作戦が必要になります。

どのパートが得意なのか苦手なのかによっても違ってきますが、どの種目で貯金を作るかなどの計画を立てるのもまた楽しいものです。

また、最近のトライアスロン大会は全ての結果が公表されておりますし、その通過時間などの内訳まで記載されております。

それらを参考に自分の完走タイムを考え出すのもトライアスロンレースの楽しみと言ってもいいのかもしれません。

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