トライアスロンは大会に出る際に必要なものはもちろん沢山ありますが、それまでの練習などで必要な物も色々出てきます。
その道具が何のために、どのように使うものなのか、なかなか解りにくいものかもしれません。
ここではトライアスロンを始めるにあたって取り急ぎ必要なものを中心に、練習の流れを踏まえてご紹介してみたいと思います。
ランで必要な道具
トライアスロンの中でも最もポピュラーな競技ともいえる「ラン」ですが、基本的にはマラソン大会で使うようなものをそのまま使用しているケースが多いです。
ランの時に必要なものとしてはマラソンシューズ、キャップとソックス、それにウェアということになります。
シューズについてですが、トライアスロンに特化したシューズを使用している方もいますが、そういった方は少ないと思っていいでしょう。
ただ、トライアスロン用に設計されたシューズは、普通のマラソンにも使えますので興味のある方は探してみるといいかもしれません。
キャップについてもマラソン用のものを使用している方が多いですが、開催時期が夏場の海ということでサンバイザーを被っている人も目立ちます。
そしてソックスですが、トライアスロンではソックスを履かずに裸足にシューズを履く選手が結構います。
何故かというと、スイムとバイクではソックスを履かないので、ソックスを履くタイムがもったいないということで履かないのではと思われます。
ちなみに私の場合は靴擦れするのが嫌なので、ソックスは必ず履きます。
最後にウェアについてですが、トライアスロン専用のワンピース型スーツがあるのですが、これはかなり高額なので実際にはバイク用のウェアで走る人が多いです。
ロードバイクで着るバイクシャツとパンツは普通に動きやすい設計になっておりますので、そのままランの時も着たまま走っても問題はありません。
スイムで必要な道具
トライアスロンのスイムもほとんどはプールで練習することになるので、水着とキャップ・ゴーグルは必ず必要です。
ただ、水着も材質によりますが消耗しやすいものなので、プールに行く頻度が多い方は年に1~2着のペースで購入する必要もあるかもしれません。
また、キャップも同じように消耗品なのである時期での買い替えは必要でしょう。
トライアスロンと言えば海をバシャバシャ泳ぐという印象があるでしょうが、トライアスロンの大会全てが海で行われるわけではありません。
湖を使うこともありますし、場合によってはプールで泳いでからバイクに移るような大会を行うこともあります。
とはいえ、イメージにあるような海で泳ぐ大会に出るのがトライアスロンの醍醐味であるのは間違いないでしょう。
トライアスロンの大会に出るにはいずれウエットスーツは必要になります。
ただ、これはロードバイクの次に高価なものになるので、選ぶ際は慎重に考えましょう。
尚、最近ではウエットスーツをレンタルするサービスなどもありますので、年に1回しか出ないトライアスロン大会であればそんな手もあるかもしれません。
自転車で必要な道具
ある意味トライアスロンの代名詞ともいえるロードバイクは、トライアスロンを始めようという方にとっては一番の悩みの種なのかもしれません。
まさに値段はピンからキリまで果てしなくあるので、いったいどのくらい掛かるのか心配になることでしょう。
しかも、ロードバイクはサイズが非常に重要な要素になってくるので、中古品などを購入した場合セッティングに苦労するかもしれません。
ですから余裕のある方なら、専門店でイチからマンツーマンでサイズを測り、オーダーメイドで完成させるのが一番間違いないし、あとで後悔しにくいです。
とはいえ、上位入賞やオリンピックを目指す方ならまだしも、とりあえずトライアスロンの大会に出てみたいという方なら、多少のサイズの誤差は問題ないかもしれません。
また、最近はミリ単位のサイズ表記ではなく、洋服のようにS・M・Lなどのサイズ表記になっていることもあるので、そんなに神経質になる必要もないのかもしれません。
あとはバイク本体とは別に購入しなければならないものもあります。特にトライアスロンの大会に出るならビンディングペダルは必要不可欠でしょう。
ビンディングペダルとは、バイクのシューズとペダルを固定させることでスピードが出やすくなり、慣れればとても走りが楽になります。
その際は当然、ビンディング用ペダルとバイク用シューズはそれぞれ別に購入しなければなりません。
また、ヘルメットは日本自転車連盟の規格にあったものじゃないと、トライアスロンの大会に出られない場合もありますのでその辺も注意が必要です。
バイクで練習するようになると、その後に欲しくなってくるものが色々と出てくるでしょう。
長い距離を乗れるようになればメーターや給水ボトルが欲しくなりますし、普通の格好で乗るとお尻が痛くなることに気が付くでしょう。
競技にも使えるようなバイクはサドルも軽量化するために薄くなっていますので、長い時間乗っていると痛くて我慢ならなくなります。
そのためにはパットの入ったバイクパンツや、インナーパンツなどがあるとかなり痛みは軽減されます。
バイクパンツを購入する際はバイクシャツも当然欲しくなります。
今ではネットショッピングで沢山の種類が選べますので、好きなデザインや形状のものを探してみるのもいいでしょう。
そしてロードに限らず、バイクにはパンクが付き物と言っていいでしょう。
ちょっとした段差や固いものを踏んだだけで、パンクすることが結構あります。
特にチューブ式のタイヤならその確率は高くなりますので、パンク修理キットやチューブを積んでおくようにすることも必要不可欠です。
パンクした際の練習は、一度は自宅でちゃんとしておきましょう。
怪しいなと思った時は定期的に練習することも絶対に必要です。
その他揃えるべき道具
これまで紹介したもので練習する分にはまず困らないでしょう。
しかし、大会に出るには更にいくつか必要なものは出てきます。
腕時計は水泳に使うので、10気圧以上の防水機能がある方が安全です。
それとゼッケンを付けておけるゼッケンベルトがあると非常に便利です。
スイム以外のバイク・ランではゼッケンを見えるようにしておかなければなりませんが、ベルトなら簡単に付け外しが出来るので用意しておくといいでしょう。
まとめ
私はあまりトライアスロンの用具にはこだわらない方ですが、トライアスロン仲間の中には色んなものをこだわって揃える方が多いです。
それだけお金に余裕がある人が多いとも言えますが、趣味でトライアスロンをやっていて「こんなにお金が掛かるんだ」ということを誰かにアピールしてるのかな、と思う時もあります。
高級車に乗ったり高級住宅街に住むように、トライアスロンの用具を高いもので揃えるのもステータスのようになっている風潮もあるのかもしれません。
特にロードバイクは、お金を掛けようと思えば100万円を超えることなど珍しくありません。
ひとつひとつのパーツが非常に高価なものもあるので、軽量化・小型化を極めるとそうなるのでしょう。
私自身がトライアスロンを始めた当初は、中古品や誰かの使い古しなどを普通に使っていました。
しかし、今はネットショッピングで色んなものがとても安くなっているので、便利な時代になったなぁと実感しております。
昔は専門店でも取り寄せになるような部品が、自分で簡単に手に入れることが出来るのですから不思議な感覚です。